Yaron Hermanワークショップ

Yaron Hermanが今回のワークショップで参加者に語りかけてくれたことは彼自身のことだったかもしれません。
それを非常に深いレベルで示してくれました。
自分自身に対して正直でオープンであること、そして演奏する音楽と一つ一つの音にいかに自分が深く繋がっていられるか。これが音楽で何より大切なことです。
彼の言葉で一番印象的だったのは、音楽は人が自分の深い心の奥にもっていて、あまりに個人的なので人にも決して言うことのできないような部分、これ全てが音楽を創造する時の材料になるんだ、という言葉です。
ワークショップでは、演奏の新しいテクニックに出会える時もあるでしょう、アンサンブルとしての演奏で新しい感じ方も学べるかもしれません。または、知らなかったアドリブのアプローチも学べるかもしれません。これら全てはとても貴重なものです。
しかし、音楽は人の心の中から始まります。心の中というのはその人本人すらまだよく知らないような部分ですし、一生その深い部分はわからないのかもしれませんが、音楽がそこから来ているということを自覚するだけで、その音楽家は大きな進歩をすでにとげているのではないでしょうか。
このような音楽の非常に深い部分をYaronは教えてくれました。